Trend Summit 2013 - 2014

トレンド総研では、毎年12月に、生活者への意識調査結果やメディア動向などをもとに、その年のトレンド分析および、翌年のトレンド予測を実施しています。

本年は、『トレンドサミット2013 - 2014』と題し、商品ジャーナリスト・北村 森 氏をゲストにお迎えした「トレンド座談会」や、各分野の有識者への「2014年のトレンド予測インタビュー」を実施いたしました。

2014年注目のキーワード 家電

安蔵靖志 氏
答えてくれたのは安蔵 靖志 氏
家電ジャーナリスト。家電製品総合アドバイザー。ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、現在はフリーランスでライターやエディター業に携わる。日経BP社のトレンド情報サイト「日経トレンディネット」にて、コラム「薄型テレビ“徹底”パワーアップ術」を連載中。雑誌「家電批評」などで執筆している。KBCラジオ(九州朝日放送)を中心に全国5放送局でネットしている、ラジオ番組『ヨドバシカメラプレゼンツ キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中。

ハイレゾ

“高解像度”を意味する、「ハイレゾ(ハイ・レゾリューション)」。音楽業界では、今、音楽CDを超える音質のネット音源として「ハイレゾ」が注目を集め、低迷を続けるこの業界の救世主として、期待を高めています。
その「ハイレゾ」が注目されはじめたきっかけの1つが、昨年2013年9月のSONYのハイレゾ音源市場への参入でしょう。SONYでは、ハイレゾ音源に対応する製品に「Hi-Res AUDIO」ロゴを添付し、そのクオリティを保証するとしました。以降、ウォークマンやヘッドホンなど、ハイレゾ音源に対応する製品を次々と輩出しています。
「ハイレゾ」については、最近では、お昼の情報番組でも紹介され、認知の裾野を着実に広げていると言えるでしょう。

デザイン家電

バルミューダ、±0(プラスマイナスゼロ)、アマダナ、エクレア、…。最近関心を高めているのが、意匠性にこだわった、これらのブランドの家電です。これまではセレクトショップや通販など、限られた場所で扱われていましたが、家電量販店でも見かけるようになりました。また、少し値が張っても、デザイン性と機能性を兼ね備えた製品が支持されているのも特徴です。
その背景には、家電に対する考え方の変化があります。最近、家にテレビを置かないという若者も増えました。こうした人の中には、代わりに他の製品にこだわるという人がいます。自分のニーズに照らし合わせて、取捨選択しながら家電を選んでいるというわけです。これからは、ジェネリック家電を利用する人も増えるでしょう。ほとんどの家電は“それなり”のものを選びながら、一部、ハイエンドの製品を選ぶ。いわば、“一点豪華主義”のようなスタイルの人に、「デザイン家電」は支持されています。

キッチン家電

日本においてヒットする家電製品には、大きく2つの傾向があります。1つは「多機能化」、もう1つは「小型化」。日本の「ガラケー」は、その典型的な一例です。
一方で、こうした傾向と逆行するアイテムが、昨年2013年に大きな話題を呼びました。少し特殊なケースとも言える、そのアイテムは「ノンフライヤー」。日立の「ベーカリーレンジ」のような、レンジからスチーム、グリル、ベーカリーなど、幅広い用途を持つ製品もある中で、「ノンフライヤー」は特定の機能を特化させたアイテムです。また、限られたキッチンスペースにおいては、決して小さいとは言えません。それでも「ノンフライヤー」が支持を得た一因としては、内食志向による後押しがありました。しかし、それだけではなく、価値観に合わせて欲しい家電をしっかり選ぶという人が増えているのです。
こうした「ノンフライヤー」のブームを受け、「真空ジュースミキサー」、「スープメーカー」など、いわゆる「キッチン家電」が続々と注目を集めています。この流れは2014年も続くでしょう。